入院する家族の身の回りの品が入った手荷物を病院に届けることがあります。病棟の受付に姿を見せた看護師に手荷物を手渡すときは、家族のようすを知るまたとない機会です。病院では看護師は患者にいちばん近い存在です。病状や治療の経過、病室での過ごし方など、患者のいつもを知っています。会えなかった時間を埋めるかのように質問をします。どんなことでも引き出そうとします。こころにある思いを託します。手荷物を持ち病室に向かう看護師の後ろ姿を祈るように見つめます。
#未満
看護師に渡す手荷物離さずに家族のようすすがりて聞いて
#コロナ禍
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